アメリカ人と言えばアメリカン、カナダ人と言えばカナディアン、などと言いますが、インド人と言えばインディアン、というわけでは無いですよね。
実はイギリス英語ではインディアンというとインド人を連想する人が多いのですが、アメリカ英語においてはインディアンというとアメリカ先住民を創造する人が多いのです。
それならば、インディアンとインド人の違いとは一体なんなのでしょうか。
ここではインディアンとインド人の違いについて解説します。
コロンブスの勘違い
1492年、それは大航海時代の真っ只中でした。
スペインやポルトガルが我先にとインドを目指して旅しており、そんな中でコロンブスがサンサルバドル島に到着したのです。
つまり、コロンブスがアメリカを発見したのです。
もともとインドを目指していたコロンブスはヨーロッパから西回りで航海すれば早くインドにたどり着けるのではないかと思っていました。
そしてサンサルバドル島に到着し、そこをインドだと勘違いしたのです。
それによってアメリカの先住民たちがインディアンだと呼ばれるようになりました。
ですから、インディアンとインド人にはそのような違いがあるのです。
最近ではネイティブアメリカンという!?
そんなアメリカの先住民たちは確かにインディアンと呼ばれることもありますが、今ではネイティブアメリカンと呼ばれることの方が多いと言われています。
というのは、やはりインディアンというのはインド人なのではないかという考え方があり、いつまでもコロンブスの勘違いを引きずる必要もないと考えられるようになったからです。
また、イギリス英語ではインディアンと言えばインド人のことを思い浮かべる人が多いですが、アメリカ英語の場合はアメリカ先住民を思い浮かべる人が多いため、そのようなややこしい問題を解決するための方法でもあります。
インディアンにもさまざまな部族がある
私たちは一般的にアメリカの先住民のことをインディアンとまとめて呼びますが、そんなにインディアンにはさまざまな部族が存在します。
北アメリカだけでも500を超える文化や習慣があると考えられており、それを一言でまとめることができません。
インディアンの中では例えばナバホ族やチェロキー族が有名で、ナバホ族はアリゾナ州やニューメキシコ州で生活をしており、今でもドラマや映画などに出てくることがあります。
チェロキー族はアメリカ合衆国第7代大統領アンドリュー・ジャクソンが1830年に備えたインディアン強制移住法によって涙の旅路を経験したインディアンとしても有名ですね。
まとめ
いかがでしょうか。
インディアンはインド人ではありませんので、そもそもインディアンとインド人には大きな違いがあるということがわかります。
もしも英語で説明しなければいけない際にはきちんと背景がわかるように説明しましょう。