インディアンたちの苗字の歴史について

インディアンの苗字を聞いたことがあるでしょうか。

インディアンが住む地域には彼らのもともとの言葉、そのままの名前等が残されています。

しかしそれにもかかわらず、彼らの苗字は彼らのもともとの言葉から来たものではないケースがほとんどです。

それはいったいなぜなのでしょうか。

ここではインディアンたちの苗字について紹介します。

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同化政策

アメリカのインディアンたちは政府によって同化政策の対象となっていました。

インディアンたちは白人とは異なる自分たち独特の文化や言語を持ち合わせていましたが、アメリカ政府によって子供たちは親から引き離され、英語を教えこまれ、聖書を読まされ、白人と同じような生活習慣を学ばされたのです。

それによって子供たちは親元に戻された時、自分たちのもともとの言語をしゃべることができず、インディアンの社会に溶け込むことができなくなっていました。

そして白人の社会にも溶け込むことができず、彼らは宙ぶらりんの存在となってしまったのです。

苗字の変更

インディアンが白人に同化政策を施されていた時、当然ながら彼らの苗字も変更求められました。

もともと彼らの言語や習慣を奪い取るための同化政策でしたから、彼らの苗字もアメリカ社会に馴染むようなものにさせられてしまったのです。

それがきっかけとなり、彼らがもともと持っていた苗字は奪われてしまいました。

そのため、インディアンのリザベーションなどを見てみると土地などはまだまだ彼ら固有の言語で呼ばれていますが、苗字に関しては彼らの固有の言語では無いのです。

今でも貧困に悩むインディアン

同化政策によってインディアン社会に溶け込むことができなくなり、同時にアメリカ社会にも溶け込めなかったインディアンたちの生活は非常に苦しいものとなりました。

十分な教育を受けることができず、だからこそしっかりとした就職をすることができなかったため、お金を得ることができず、そのまま結婚しても子供に教育を受けさせることができず、そして子供もしっかりとした就職ができず、という悪循環に陥ってしまったのです。

今でもインディアンの貧困率は非常に高く、アメリカの貧困率の過半数はインディアンであるとも言われています。

まとめ

いかがでしょうか。

インディアンの固有の文化などが奪われてしまい、彼らは苗字という自分たちの大切な習慣も失ってしまいました。

しかしそんなインディアンたちに対してはクリントン大統領やオバマ大統領が謝罪をしたことにより、アメリカでの和解が進んでいます。

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