インディアンと言えば先住民としてイメージしている人もいるかもしれませんね。
しかし、世界の先住民はインディアンだけではありません。
インディアン以外にもアイヌやアボリジニという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
アイヌやアボリジニもインディアンと同じく先住民なのです。
それならばアイヌ、アボリジニ、インディアンの違いは一体なんなのでしょうか。
ここではこれらの違いについて紹介します。
インディアンとは
インディアンというのはインド人の事ではありません。
一般的にアメリカに住む先住民のことを指し、北米だけでも絶滅した部族を含め、500もの部族がいたと考えられています。
1492年にコロンブスがアメリカに入り込んでくる前からアメリカに住んでいましたが、白人たちがアメリカに入り込んできたことにより、彼らの生活は一変してしまいました。
第7代合衆国大統領アンドリュージャクソンはインディアン強制移住法という法律を出し、彼らを彼らが住んでいた土地から追い出していったのです。
これに関してはクリントン大統領やオバマ大統領が正式に謝罪をしたことにより、インディアンと白人の和解が進んでいます。
アイヌとは
アイヌというのは北海道を主な土地として生活をしている先住民のことであり、かつては北海道以外にも樺太、千島列島全域などに生活をしていました。
アイヌ語を話していると考えられており、総人口は不明です。
もともとは物々交換を行っており、文字を持たない民族でした。
日本とロシアの日露和親条約で国境線が決められたことにより、アイヌの大半は日本国民となり、その1部がロシア国民となったのです。
アイヌはアイヌ語で「人間」を指し、もともとは自然界のすべてのものには心がある、という精神を大切にしていました。
そういう意味ではインディアンと似たところがありますね。
アボリジニとは
アボリジニというのはオーストラリアに白先住民であり、ニュージーランドは含みません。イギリスを中心とするヨーロッパに征服される前からオーストラリア大陸に住んでおり、今でもアボリジニの生活を守っている人々もいます。
最近ではアボリジニという言葉には差別的な意味合いがあると考えられ、この名称はあまり使わなくなってきました。
その一方で最近ではオーストラリア先住民、アボリジナルオーストラリアンなどという言い方が一般的になりつつあります。
まとめ
いかがでしょうか。
同じ先住民であったとしても、大陸によって名称が違うというのは面白いですね。
今でこそ先住民の暮らしも変わりつつありますが、その中にも自分たちの文化や習慣を大切にしている人々がたくさんいるのです。