人間は毎日歯を磨かなければいけないですよね。
虫歯や歯周病を予防するために歯磨きは大切です。
しかしその一方で、人間以外にも歯がある動物はたくさんいるのに、歯磨きをするのは人間だけなのです。
そしてアメリカのインディアンには虫歯が少なかったと言われています。
それはいったいなぜなのでしょうか。
ここではインディアンと虫歯について解説します。
虫歯の歴史について
後期旧石器時代のクロマニョン人には歯を磨いたと思われる跡があると言われています。
旧石器時代より前には虫歯はほとんどありませんでしたが、新石器時代に入り虫歯が増え始めました。
文明が発達するとともに虫歯に悩む人の数が増え、生活環境の変化とともに虫歯や歯周病が増加したと考えられています。
日本においても縄文時代以前は虫歯や歯周病はほとんどなかったと言われています。
しかし弥生時代になってから増え始め、多くの人が悩むようになりました。
インディアンは虫歯が少ない
アメリカのインディアンやオーストラリアのアボリジニには虫歯が少なかったと言われています。
しかしそんなインディアンやアボリジニも彼らの生活環境が文明化されてくるに従い、歯周病のみならず糖尿病などの発症率も高くなったと言われています。
もともとインディアンは狩猟を中心とした生活をしていましたが、とうもろこしの栽培を始めました。
それによって農耕牧畜生活への変換が虫歯を増やしたのではないかと考えられています。
もちろんインディアンと一言で言っても北アメリカには500もの部族がいましたから、部族によっても違いがあります。
住んでいる環境によってインディアンたちは食生活を変えていました。
もともと農耕生活を行っていたインディアンたちは虫歯があったといえます。
旧石器時代以前の食事
これは人類の歴史においても同様です。
旧石器時代以前までは虫歯が少なかったと考えられていますが、このこの人間は動物を食べていました。
イヌイットやアイヌの人々も鹿や鮭、アザラシの生肉などを食べ、アボリジニーはブッシュフードと呼ばれるカンガルーの肉を食べていたと考えられています。
そのため、狩猟民族の方が農耕民族よりも虫歯が少ないと考えられているのです。
ちなみに農耕民族の虫歯の量は狩猟民族の10倍と言われています。
まとめ
いかがでしょうか。
インディアンは虫歯が少なかったというのはあくまでも彼らが狩猟民族だったからということであり、彼らが虫歯ができない体質だったなどというわけではありません。
一般社会に住む私たちの多くは野菜などを食べますので虫歯ができやすいと言えるでしょう。
しっかりと歯磨きをしなければいけませんね。