インディアンと言えば、なんとなく未知なる存在と思っている人も多いかもしれませんね。
インディアンは一般的にインド人ではなく、アメリカの先住民のことを指します。
今でも伝統的な生活を守り続けているインディアンもいますし、アメリカ社会に溶け込んでいるインディアンも少なくありません。
それならば、インディアンたちはどのような伝説を持っているのでしょうか。
ここでは彼らの伝説について紹介します。
自然界の精霊
インディアンと一言で言っても様々な部族がおり、北米だけでも絶滅した部族を含め、500もの部族がいると考えられています。
そのため部族によって伝説や生活習慣なども変わってきます。
しかし全体的にインディアンたちは自然界には多くの精霊が住んでいると考えており、人と神を結びつけていると信じています。
そのせいでたちは尊敬すべき精霊として大切に扱われており、カチーナと呼ばれています。
カチーナはあらゆることを記憶すると言われており、もしも人間が生きている間に他の人々に対して素晴らしいインパクトを与えたり、周りからとても愛されたりした場合、死後カチーナに永遠に記憶されると考えられているのです。
ホピ族の伝説
今のアリゾナ州に住んでいるホピ族は、南アメリカの文明と同じような文明を持っていると考えられています。
先祖の中には南米のアステカ民族と婚姻関係にあったということもあり、多くの共通点があるのです。
ホピ族は世界は3世代にわたって過去を持っていると考えており、彼らは今現在第4世代を生きていると信じています。
第1世代は火、第2世代は氷、第3世代は水を生きていました。
そして人間は文明を発達させ、信仰心を失っていったと考えています。
聖書においてもソドムとゴモラの破壊など、神の手による創造と破壊が繰り返されていますよね。
ホピ族もこれに似ており、人類の歴史は天変地異などの災いの連続だと考えているのです。
太陽と鷲
インディアンは自然崇拝をしており、太陽はすべてのものを作り出した絶対神です。
さらに鷲は鳥の中でも最も空高く飛ぶことができると考えられており、だからこそ神である太陽に1番近づける存在だと信じられているのです。
そのためインディアンは鷲を人間と神を結びつける存在だと考えており、鷲の羽根は神と対話するために重要であると信じています。
だからこそ、インディアンの伝統的な衣装の中には鷲の羽根をあしらったものが多いのです。
まとめ
いかがでしょうか。
インディアンには様々な伝説があります。
特に今でもリザベーションと呼ばれる保留地で自分たちの伝統を守りながら生活しているインディアンたちは自分たちの伝説を守り続けているとも言えるでしょう。