日本には成人の日という祝日があります。
そんな中、実はインディアンたちにも成人の儀式というものがあるのです。
それは一体どのような儀式なのでしょうか。
それは私たちが思う儀式とは全然違います。
ここではアメリカに住んでいるインディアンたちの成人の儀式について解説します。
ビジョンクエスト
インディアンたちが成人になったときに通過儀礼として行う儀式のことをビジョンクエストといいます。
ビジョンというのは自分の視野のことでありクエストというのは探求、冒険、という意味になります。
つまり自分の世界を広げるという事ですね。
これによってインディアンたちは自分の使命と出会うと言われています。
中には前世の記憶が蘇るというインディアンもいるそうです。
ビジョンクエストのやり方
ビジョンクエストをやる際には、政治になったインディアンはまず断食をします。
スウェットロッジで体を清め、1人で山や林に向かうのです。
そこで鍵穴のような形の人が1人やっと入れるような穴に成人を迎えたものは毛布に包まれて入ります。
この上から防水布と土がかぶせられるため、成人を迎えた人はまるで埋葬されたような状態になります。
ここで一睡もすることなく、そして飲まず食わずで4日間過ごします。
たった1人で寝ることも飲むことも食べることもなく自然の中で過ごすことにより、精霊のメッセージを受け取ることができるのです。
これによって自分の使命と出会い、自分がどのように生きたら良いのかということを知るのです。
ちなみに女性の場合は二日間です。
ビジョンクエストで持っていけるもの
ビジョンクエストを行う際、インディアンは持っていけるものが決まっています。
ひょうたんのガラガラ、そしてタバコの袋の3つだけです。
中には成人を迎えた人の家族が本人の4日間の苦しみを和らげるようにと儀式を行い、自分の腕の皮膚を少しばかり切り取ることがあり、この皮膚がひょうたんのガラガラに詰められていると言われています。
埋葬された状態で、成人を迎えたものはこのガラガラを降り、4日間、あるいは2日間祈りを捧げ、自分の使命と向き合わなければいけないのです。
まとめ
いかがでしょうか。
確かにビジョンクエストは日本の成人の日と同じく、成人を迎えたインディアンを祝うものではありますが、やり方は成人式とは全然違いますね。
自分がどのように生きていったらよいのかということを見つける儀式であり、かなりの苦行を伴うものなのです。