インディアンたちはどのような文化や歴史を持っているのでしょうか。
インディアンというのはアメリカの先住民たちであり、1492年にコロンブスがサンサルバドル島に到着し、白人たちがアメリカを征服するまで、その土地で平和に暮らしていた人たちなのです。
そんな彼らには独特な文化と悲しい歴史があります。
それならば彼らはどのような文化や歴史を持っているのでしょうか。
ここではインディアンたちの文化と歴史について解説します。
独自の文化と世界観
インディアンたちには独自の文化と世界観があります。
死生観も私たち現代人とは異なり、誰かが命を落としたとしてもそれは決して悲しいことだとは考えられていません。
というのは、彼らは自然崇拝をしており、太陽こそすべてのものを作り上げた創造主であり、絶対神だと信じているのです。
さらに太陽ばかりではなく、月や三日月にも意味があり、ワシは世界で最も高く飛べる鳥だとして太陽に近づくことができ、神と人間の間を取り持つことができる動物だと信じられているのです。
このように彼らは自然のあらゆるものを尊敬するという文化を持っているのです。
インディアン強制移住法
もともとアメリカの先住民としてアメリカの地で生活をしていたインディアンたちですが、1830年にアメリカ合衆国第7代大統領アンドリュージャクソンがインディアン強制移住法を出したことにより、彼らの生活は一変してしまいました。
アメリカには500を超える部族がいたと考えられています。
しかし、それぞれ違う地域に住み、違う生活をしていました。
それでありながら多くのインディアンたちは白人たちのマニフェストデスティニー、明白なる天命に追いやられてしまい、西へ西へと移動させられたのです。
特にチェロキー族の涙の旅路は有名ですね。
これによって何千にものインディアンたちが命を落としました。
インディアンにはこのような悲しい歴史があります。
同化政策
さらに白人たちはインディアンに対し、同化政策を行いました。
インディアンの子供たちを親元から引き離し、子供たちに聖書や英語を教え、部族の言葉をしゃべらないようにさせたのです。
それによって親元に戻った子供たちは自分たちの言葉を覚えておらず、インディアンたちの社会に溶け込むことができなくなってしまいました。
その一方で白人たちに溶け込むこともできず、彼らは宙ぶらりんな存在になってしまったのです。
それによってしっかりと教育を受けることもできず、だからしっかりとした職に就くこともできず、結婚して子供が生まれても教育を授けることができず、という悪循環に陥ってしまったのです。
まとめ
いかがでしょうか。
インディアンたちには悲しい歴史があります。
今でもインディアンたちの貧困率は高いとされており、様々な問題が指摘されているのです。
しかし今でも自分たちの生活に誇りを持っているインディアンたちも少なくなく、彼らは自分たちの文化を継承しながら生活をしているのです。