インディアンという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
そして同時に、ネイティブアメリカンという言い方を聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
実は、インディアンとネイティブアメリカンには違いはありません。
歴史上、ネイティブアメリカンはインディアンと呼ばれるようになりましたが、一般的にインディアンとネイティブアメリカンは同じ人々のことを指します。
それならば彼らはどのような歴史を持っているのでしょうか。
ここではなぜインディアンがネイティブアメリカンと呼ばれるようになったのか、なぜそこには違いがないのか、ということを歴史を追って紹介します。
コロンブスによる勘違い
大航海時代、ヨーロッパの国々はインドを見つけるために躍起になっていました。
そんな時、1492年にコロンブスがサンサルバドル島に到着したのです。
サンサルバドル島はアメリカの島ですが、コロンブスはそこをインドだと思い込みました。
それによってもともとそこに住んでいた人々はインディアンと呼ばれるようになったのです。
コロンブスがそれに気づいた後もインディアンという名称は正されることがなく、そのまま呼ばれるようになったのです。
これが彼らがインディアンと呼ばれるようになった歴史になります。
ネイティブアメリカンという名称
歴史上インディアンと呼ばれるようになった彼らですが、最近ではインド人と区別するために、そしてやはりインディアンという名前は蔑称であるということからネイティブアメリカンという名称が用いられるようになりました。
つまり、インディアンとネイティブアメリカンには違いがなく、むしろインディアン=ネイティブアメリカンであるということになるのです。
最近ではネイティブアメリカンという言い方が一般的
アメリカにはポリティカルコレクトネスという表現があり、政治上ふさわしい表現を使うべきであるという考え方が存在します。
その上ではインディアンはネイティブアメリカンという名称こそが正しいと考えられており、一般的にはインディアンではなく、ネイティブアメリカンとして表現されることが多いです。
むしろインディアンとネイティブアメリカンには違いがありませんから、「もともとアメリカに住んでいる人々」という歴史を考えるとネイティブアメリカンの方が正しいといえます。
まとめ
いかがでしょうか。
時代によって使われている表現は変わってきますから少々複雑かもしれませんが、今の時代はネイティブアメリカンという言い方の方が適切です。
インディアンという名称は差別的なと思われることもありますから気をつけましょう。