インディアンが全身に身に付けている事象とは一体どのようなものなのでしょうか。
そしてどのような意味があるのでしょうか。
最近ではインディアンの服装が仮装等として扱われていることもあり、インディアンの中にはそれに憤りを感じている人たちも少なくはありません。
それならば、インディアンが全身に身に付けている衣装とはどのようなものなのでしょうか。
ここではインディアンが全身にまとっている装飾品等について解説します。
目次
ウォーボンネット
インディアンたちが被っている帽子のことをウォーボンネットと呼びます。
一般的には戦の帽子と呼ばれることがありますが、日本語には正式名称がありません。
もともと平原で生活しているインディアンたちがかぶっていたものであり、ワシの羽が使われています。
とはいってもただの装飾品というわけではなく、その羽1枚1枚に本人が建てた手柄が象徴されているのです。
そのため、実力がある人間やそれなりの成果をもたらした人間が被るものと言われています。
必ずしも人間が被るというものではありません。
日本語では単純に羽冠や羽飾りと言われることがあります。
インディアンジュエリー
インディアンたちが身に付けている装飾品はインディアンジュエリーと呼ばれるものであり、彼らの自然崇拝において重視されているものがモチーフとして描かれています。
例えば、太陽はすべてのものを創造主として信じられており、太陽は絶対神でした。
月は穏やかなものとして考えられており、三日月は女性の象徴で子宝、繁栄のモチーフでした。
また、雲や雨、稲妻などにも意味があり、ワシなどの動物にも意味があったのです。
そのため、このようなものがインディアンジュエリーには描かれており、インディアンたちは全身にこのインディアンジュエリーを身に付けているのです。
タトゥー
インディアンたちはタトゥーを入れていることもありました。
このタトゥーは本物の炭で描かれており、本物の炭だからこそ魔除けの意味があったと言われています。
また、戦いに行く前には自分たちの部族の象徴をタトゥーに表したり、自分たちが負かした戦いの象徴を彫ることもありました。
今でこそ西洋文化の中に当たり前のように息づいているタトゥーですが、インディアンたちにとってのタトゥーはファッションというよりも自分たちの功績や部族の象徴を表した大切なものだったのです。
まとめ
いかがでしょうか。
このように考えるとインディアンたちが全身にまとっているものは衣装のみならず、あらゆる装飾品にあらゆる意味が込められているということがわかります。
インディアンたちの全身の装飾品は決して仮装にして良いものではありません。
神聖なものとして尊重できると良いですね。