白人たちは、インディアンと黒人のどちらを差別していったのでしょうか。
1776年、アメリカ合衆国が独立し、独立宣言が発布されました。
その独立宣言には「皆平等である」という旨の記載がありますが、ここで書かれている「旨」というのはすべての人間ではなく、白人男性を指していたという事は多くの人が知る事実ですよね。
確かに白人たちはインディアンの土地を奪い、黒人を差別してきました。
それならば、インディアンと黒人たちはどのような待遇を受けてきたのでしょうか。
ここでは白人たちがインディアンや黒人にどのような待遇を与えてきたのかということについて解説します。
黒人奴隷と奴隷貿易
白人たちは黒人たちを奴隷とし、奴隷貿易を行っていました。
合衆国大統領エイブラハム・リンカーンは南北戦争中の大統領であり、特に1863年に奴隷解放宣言を出したということで知られていますよね。
南北戦争のときにはアメリカが南北に別れそうになりましたが、それを防いだ大統領としても知られています。
このとき、黒人の奴隷貿易というものが廃止されました。
黒人たちはアフリカから奴隷船に詰め込まれ、大西洋を渡ってアメリカにやってきたのです。
その不衛生な状態から多くの人が途中で命を落とし、また生きたままで海に投げ込まれた黒人たちもいました。
今でも黒人たちへの差別はなくなったとは言えない状態です。
インディアン強制移住法と同化政策
1830年、アメリカ合衆国大統領アンドリュー・ジャクソンはインディアン強制移住法というものを出しました。
明白なる店名ということでアメリカ人たちはどんどん西に移動していきましたが、肥沃な土地に住んでいたインディアンたちは白人たちによって彼らがもともと住んでいた土地を追い出されてしまったのです。
涙の旅路と呼ばれたチェロキー族の移住は特に有名ですよね。
年寄りたちも重い荷物を背負わされ、何千キロという距離を歩かされました。
それによって多くの人々が命を落としたのです。
また、白人たちはインディアンの子供たちを親元から引き離し、白人同化政策を行いました。
英語を教え、聖書を読ませ、各人と同様の教育を行ったのです。
そのため親元に子供たちが帰ったときにはインディアンとして生きていくことができず、その結果白人とインディアンの間で苦しみながら生きていくことを強いられてしまったのです。
人種のサラダボウル、アメリカ
アメリカは今でも人種のサラダボウルとして様々な人々を有しています。
もともとは人種のるつぼとも言われていましたが、様々な人種の人が一緒になって1つの国を作り出しているということで、今では人種のサラダボウルという言い方の方が一般的です。
その中にはまだ様々な問題があり、例えば、アメリカ人やアジア人に対する差別もまた消えたとは言えません。
アメリカはまだまだこのような問題に対応していかなければいけないといえます。
まとめ
いかがでしょうか。
人種の問題というのはアメリカの問題だけではありません。
例えば、まだまだ日本にも中国人や韓国人、アイヌの人々に対する差別意識が消えたとは言えませんよね。
これらは人々が取り組んでいかなければいけない問題と言えるのです。