インディアンたちは様々な精霊の存在を信じていました。
自然崇拝をしており、死生観も私たちとは違ったのです。
そんなインディアンたちは贈与の霊を信じていたと言われています。
それは一体どのようなものなのでしょうか。
ここでは、インディアンの贈与の霊について解説します。
清教徒たちの勘違い
イギリスからメイフラワー号などによって清教徒たちがアメリカに渡り、インディアンたちと遭遇した際、清教徒たちは不思議な感覚を覚えたと言われています。
清教徒は倹約家であったと言われています。
それに対し、インディアンたちは何かもらったら必ずお返しをする人々でした。
そのため、清教徒の目にはインディアンたちが浪費を好む人々に見えてしまったのです。
しかしもちろんインディアンにとっては清教徒の雰囲気こそ異様でした。
清教徒はもらったものに対してお返しをしない、もらったものを自分のものにする、と考えるようになったのです。
インディアンによる贈与の霊
インディアンたちは、贈り物は動いていかなければならないと考えています。
贈り物と一緒にこの贈与の霊も一緒に手渡される、すると今度はこの贈与の霊に贈り物を添えてお返ししたり、他の人たちに渡したりしてこの霊を動かしていかなければならない、それによって世界は物質的に豊かになり、人々の心も豊かになる、だからこの贈り物を自分のものにしてはならない、という考えがあるようです。
つまり、インディアンたちが感じたように、清教徒たちが「人から貰ったものを自分のもののようにしてしまう」という行為は贈与の霊の動きを止めてしまうことになり、インディアンにとってはこれでは世界は豊かにならないのです。
与えることを楽しむ
インディアンたちの感覚では、贈り物をもらう事を嬉しいけれど、贈り物を人に与えるということも嬉しいものだったのです。
確かにプレゼントをもらうと誰でも嬉しいですよね。
しかし、同じように誰かにプレゼントをした場合、その人が喜んでくれたらとても嬉しいと思いませんか?
そしてその人がこの喜びを誰か他の人にも感じて欲しいと考え、他の違う誰かに贈り物をしたら、それはそれで素敵なことですよね。
インディアンたちはこのように人に贈り物することを喜んでいたとも言えるのです。
まとめ
いかがでしょうか。
インディアンたちは贈与の霊の存在を信じ、贈り物に対しては特別な意識を抱いていました。
インディアンには絶滅してしまった部族もありますが、今でもインディアンの子孫たちはこのような考え方を大切にしています。