インディアンサマーという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
インディアンサマーといっても実はインディアンには全然関係がありません。
それならばなぜインディアンという言葉が用いられるようになったのでしょうか。
ここではインディアンサマーとその語源について紹介します。
目次
インディアンサマーとは何か
まず、インディアンサマーというのは晩秋から初冬にかけて訪れる、暖かで穏やかな気候のことを指します。
ちなみに日本語では小春日和といいます。
そしてこの小春日和のことを英語でインディアンサマーと呼ぶのです。
日本語でもインディアンサマーと言えば小春日和、と通じることがありますね。
アメリカの辞書でインディアンサマーという単語を調べると、「晩秋の暖かく、乾燥した霞がかった気候」「通常は分厚い霜が降りた後の暖かさ」などと書かれていることがあります。
インディアンサマーの語源とは
それならば、インディアンサマーの語源とは一体なんなのでしょうか。
18世紀後半、アメリカでは植民地をめぐる争いが繰り広げられていました。
1492年、コロンブスがアメリカ大陸を発見したことによって白人たちがアメリカに入り込み、インディアンたちの土地を奪っていきました。
そしてインディアンたちは白人たちに奪われた土地を取り返すため、いつ襲撃をしようか考えていたのです。
その時、雪が降ったり底冷えして霜が降りた後、暖かくなる気候を選んでいました。
そうすればその後で溶けた雪などが自分たちの足跡を消してくれるので、白人たちから追われるという心配がなかったからです。
イギリスでも使われる単語
それならばこのインディアンサマーというのはアメリカのみで使われる表現なのかと言われれば、そういうわけではありません。
イギリスにおいてもインディアンサマーという単語が使われており、それは「9月末から11月の季節外れの暖かさと日差し」と定義づけられています。
もともとイギリスは天気が悪く、霧が多いという特徴がありますから、その時期の日差しであったとしても、インディアンサマーとして捉えられるのです。
まとめ
いかがでしょうか。
インディアンサマーの語源がインディアンたちの考え方に基づいていたという事を知っていましたか?
実際にインディアンたちがインディアンサマーの語源となっているということも面白いですよね。
また、小春日和と聞くとどうしても春を考えてしまいますが、インディアンサマーというのは決して春のことではありません。
もしも小春日和を感じたら、インディアンのことを思い出してみましょう。