インディアンの歴史について知っていますか?
歴史というとどうしても難しく複雑なものであるかのように感じてしまうかも知れませんね。
また、インディアンたちは長い歴史を持っていますから、それだけでも「インディアンの歴史なんてわからない」と思ってしまう人もいるかもしれません。
ここでは、インディアンの歴史を簡単にかいつまんで紹介します。
目次
コロンブスによる勘違い
まず、インディアンというのはアメリカの先住民のことであるということを覚えておきましょう。
インディアンというとどうしてもインド人を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、実はインディアンといえば一般的にはアメリカの先住民のことを指すのです。
1492年、コロンブスがサンサルバドル島にやってきました。
インド目指していたコロンブスはその地をインドだと勘違いしたのです。
このため、もともとアメリカに住んでいた人々がインディアンと呼ばれるようになったのです。
最終的にコロンブスはその間違いに気づいたと言われていますが、その時点で広まっていたインディアンという名称が修正される事はありませんでした。
土地を追われるインディアンたち
アメリカに白人が入り込み、1830年にはアメリカ合衆国第7代大統領アンドリュージャクソンがインディアン強制移住法を打ち出しました。
簡単に言えば、この法律によってインディアンたちが土地を追われてしまったのです。
白人たちはアメリカの東海岸からやってきましたが、彼らは徐々に西へ西へと領土を広げていきました。
それに従ってもともとその土地に住んでいたインディアンたちが西へ西へと追われていてしまったのです。
特に有名なものがチェロキー族による涙の旅路です。何千キロという距離を歩かされたインディアンたちの中には、その途中で命を落とした人もたくさんいました。
それによって絶滅してしまった部族も存在するのです。
伝統を守るインディアン
インディアンの中には絶滅してしまった部族も含め、500以上もの部族がいると考えられています。
インディアン強制移住法により人口を減らしてしまったインディアンですが、それでも彼らの中には自分たちの伝統を守り、インディアンとしての暮らしを守っている人々も少なくありません。
簡単に言えば、彼らの世界観は私たちとは異なります。
自然崇拝をしており、あらゆるものを大切にし、死生観も私たちのものとは違うのです。
ナバホ族などはいまだに自分たちのリザベーションの中で生活をし、伝統を引き継いでいます。
しかし、インディアンたちの貧困率は高く、アメリカの社会問題にもなっているのです。
まとめ
いかがでしょうか。
インディアンというと歴史の中の人々と思っている人もいるかもしれませんが、そういうわけではありません。
しかしインディアンが抱えている貧困率等は簡単なものではなく、これからも改善が必要です。