インディアンたちの現在の暮らしとはどのようなものなのでしょうか。
一般的にインディアンの暮らしというとポカホンタスに出てくるような生活を思い浮かべる人もいるかもしれませんね。
しかし、インディアンたちの現在の暮らしというものはポカホンタスとは違います。しかし、長い歴史を経て深刻な問題を抱えている人々もいます。
それならば、インディアンたちはどのような暮らしをしているのでしょうか。
ここではインディアンたちの現在の暮らしについて紹介します。
経済的に厳しい
実は、インディアンたちの貧困率は28パーセントと言われており、他のマイノリティーたちに比べるとその貧困率はかなり高いとされています。
また、インディアンの失業率は50パーセントを超えており、インディアンの半分は定職を持っていないということになります。
つまり、彼らには収入がないということがわかりますね。
経済的に厳しいからこそ、健康的な食事をすることができません。
だから肥満や糖尿病などという問題が深刻になっており、アルコールやドラッグに依存している人たちも少なくは無いのです。
若者の自殺率はアメリカの3倍と言われており、深刻な問題がたくさんあるのです。
現在にも引き継がれる問題の理由
1830年、アメリカ合衆国第7代大統領アンドリュー・ジャクソンがインディアン強制移住法という法律を作り出しました。
インディアンたちはアメリカの先住民ですから、古くからアメリカで生活し、その土地を広げていたのです。
しかしそこにやってきた白人たちがインディアンたちの肥沃な土地を奪い、彼らを痩せた土地に追いやってしまいました。
チェロキー族の涙の旅路はとても有名ですよね。
これによってインディアンたちの多くが命を落としたのです。
悪循環の元となった同化政策
さらにアメリカはインディアンたちの子供を強制的に集め、英語を教え、聖書を読ませ、白人と同じ様に教育をしようとしました。
そのため、子供たちが親元に戻っされたときには部族の言葉を話すことができず、インディアンたちの生活に馴染むことができなくなってしまったのです。
インディアンたちの生活にも馴染めず、白人でもないため白人の生活にも馴染めず、彼らは浮いた存在となってしまいました。
それによって教育を受けることもできず、だからこそ就職もできず、子供が生まれ子供を学校に生かせることもできず、と悪循環を生じさせてしまったのです。
まとめ
いかがでしょうか。
インディアンたちの現在の生活は今もまだ、問題に満ち溢れています。
今は一般の白人と同じように生活をしている人もいれば、昔の暮らしを語り継いでいるインディアンたちもいます。
しかし、歴史上起こったインディアン強制移住法や同化政策は、今も彼らの暮らしに暗い影を落としています。