アメリカのインディアンたちはなぜインドではなくアメリカ出身なのにインディアンと呼ばれているのでしょうか。
確かにインドと言えばインドの人たちというイメージを持つ人もいるかもしれませんね。
しかし、一般的にはインディアンと言えばインドの人ではなく、アメリカの先住民を指すのです。
それはいったいなぜなのでしょうか。
ここではなぜアメリカの先住民がインディアンと呼ばれているのか、ということについて解説します。
コロンブスによる勘違い
大航海時代、ヨーロッパはインドを目指して旅を続けていました。
そんな中コロンブスという人物が「西回りで後悔を続ければインドにたどり着ける」と考えだしたのです。
この頃にはすでに地球は丸いということがわかっていたのです。
そしてコロンブスはサンサルバドル島という島にたどり着きました。
コロンブスはそのサンサルバドル島をインドだと勘違いしたのです。
そしてそこに住んでいた人々をインド人だと思い込んだことにより、アメリカに住んでいた先住民がインディアンと呼ばれるようになったのです。
インドだと思い込んで南アメリカを分断
ポルトガルが南アメリカ大陸を見つけた時、彼らもアメリカ大陸をインドだと思い込んでいました。
スペインが西インドを先に見つけ、ポルトガルが東インドを見つけたため、2分しようということになり、今のブラジルの真ん中に縦の線を引いて分割したのです。
だからブラジルはポルトガル語が使われており、西はスペイン語が使われているという奇妙な状態が起こったのです。
これも大航海時代にスペイン人やポルトガル人がアメリカをインドだと思い込んでいたことによります。
最近はインディアンと言わない
実は最近はポリティカルコレクトネスということでインディアンという名称が消えつつあります。
もともと北アメリカだけでも500を超えるインディアンの部族が住んでいると言われており、しかもやはり彼らはインド人というわけではありません。
ですから最近ではネイティブアメリカンという言い方が一般的になりつつあります。
アメリカは今となっては白人たちが所有する国になりましたが、彼らは誰も住んでいない国に定住したのではなく、そこに住んでいたネイティブアメリカンたちを排除して生活するようになったのです。
最近では彼らに敬意を示し、インディアンではなくネイティブアメリカンというのです。
まとめ
いかがでしょうか。
インディアンというとどうしてもインド人を思い浮かべるかもしれませんが、一般的にはインディアンはアメリカの先住民を指します。
インド人とは違うことが多いですから注意が必要です。