アメリカンインディアンたちが作るインディアン料理とは一体どのようなものなのでしょうか。
インディアンとはアメリカの先住民のことを指しますが、そこにはさまざまな部族がおり、北アメリカだけでも500を超える文化や言語があると考えられています。
それでは、アメリカにおけるインディアン料理とは一体どのようなものなのでしょうか。
ここではアメリカにおけるインディアンの料理について紹介します。
使わない食材がある
先ほども述べた通り、インディアンには様々な不足がありますから、すべての部族に共通しているということではありませんが、基本的には小麦粉、塩、砂糖、ラードは使いません。
その反対に、欠かせないのは豆やとうもろこし、かぼちゃやズッキーニなどの野菜と言われており、兎や鹿、七面鳥やリスなど野生動物の肉、そしてスズキやマス、トラウトなどの川魚からタンパク質を摂取します。
そしてブルーベリーや松の実、くるみやドングリなどを調味料とし、自然の甘さやフレーバーで味付けをするのです。
そのためインディアンの料理は極めて素朴な味だと言われています。
小麦粉やラードなどについて
インディアンたちが料理をする時、自然の恵みというものを非常に重視します。
しかし19世紀末になり、アメリカ政府がインディアンたちの生活に干渉を始めたため、彼らの食生活には大きな変化が起こることになりました。
不毛な土地に追いやられてしまったことにより、インディアンたちは栄養失調となったのです。
そしてアメリカ政府は小麦粉や砂糖、バターやチーズ、ひき肉など、脂質や糖質が多い加工食品を人々に配るようになりました。
こうしてインディアンたちは高カロリーの食品を多く摂取するようになっていたのです。
小麦粉とラードを使って揚げたパン、フライドブレッドというのはインディアンの食事の代表的なものですが、この歴史のために生まれたのです。
レシピがない!
そんな中、インディアンの料理にはレシピがないというものも少なくありません。
インディアンの伝統料理というものは口承で伝えられていくため、レシピが残っていないということも決して少なくは無いのです。
そのため、コミュニティーの内部における長老たちから情報を収集するという人たちが増えつつあります。
この場合は話を聞くだけではなく、何年も前に書かれた農業に関する本を読んで勉強する必要があります。
そこに想像力を加え、インディアンの料理を再現するという試みもなされているのです。
まとめ
いかがでしょうか。
インディアンたちの料理を再現するという試みは非常に面白いですよね。
今ではインディアンたちも一般のアメリカ人と同じような生活をしていますが、部族によっては昔の伝統的な料理を語り継いでいる人たちもいるのです。